
岐阜県高山市にオフィス兼ショールームを構える株式会社つづく。
代表の都築宗博(つづくむねひろ)さんは、2013年に同社を創業。
現在はデザインコンクリートを採用した規格提案型新築住宅を中心に、店舗設計・施工、リノベーションまで幅広く高山市に根差しながら展開。
都築社長の人柄、同社が手掛ける住宅コンセプト等について、お話を伺いました。
「挑戦してみたい」その思いから建築業界へ
Q学生時代、建築業に進展するきっかけは?
実はあまりなく、運動ばかりしている青年でした。
バレーボール部に所属し、スポーツ推薦で大学に進みました。
社会に出たばかりのころは、「いつか事業をやりたい」と漠然としていながらも、野心だけはありましたね…笑。地元岐阜県高山市を離れ、名古屋で商社の仕事をしていました。

地元高山市内の工務店で勤務。その仕事が今に生きる
Qその後の職歴は?
商社での勤務後、地元岐阜県高山市へ戻り、「これからは住宅業界が面白そう」と、地元高山市内の工務店に入社。営業職歴を4年ほど積みました。
当初勤めた会社では、新築住宅に係る営業・設計から管理業務まで学び、
日々勉強の繰り返しでした。
その頃の経験が今の仕事に大きく影響し、営業・設計・現場管理と多岐にわたって一貫管理ができるようになり、今の経営や社員教育にも役立っていると思います。

著名建築家から学ぶもの
Q趣味やプライベート面について
仕事ばかりで…(笑)、
あまり趣味に時間をかけられていませんが、旅行が好きです。コロナ前はベトナム、タイなどへ出かけました。旅行を通じて建築の文化に触れることは楽しみの一つでもあり、
学びの一環であると考えます。
実は、社会に出てから建築の学校に通いました。
研修旅行があり、独創的な熱帯建築家ジェフリー・バワの作品を見て衝撃を受けました。
日本では、藤森 照信や安藤忠雄、隈研吾、コルビジェ、フランクロイドライトなど、
様々な建築物から学び得たものがあります。
今後はアメリカなどにも行ってみたいです。

つづくがつくる家への思い
Q住宅を提案するにあたって
設計段階では、お客様の求められていることを尊重しつつ、弊社独自の提案を織り込んでいます。
「かっこいい家をつくる」、「おしゃれな家をつくる」と簡単に言っても、
世間のレベルも上がっている中で、「ただかっこいい家」ではないものを提案しています。
設計は線を描く作業ですが、実は、暮らす家族の姿を設計するようなところがあると思うんですよ。
例えば、「ここに窓を設けて家族の集まる場所を設計する」そのことによって、家族がワイワイ集まって良い時間が育まれるように…。
店舗設計ならば、店主の人間性やキャラクターを生かしたファサードにするなど…。
ただ線を引くのではなく、人をつなぐ線を引くように心がけています。

どちらかというと弊社の設計はこれというスタイルはほとんどゼロで、「人」にグッと合わせながら、弊社の特徴を出していくパターンが多いです。
弊社が地元高山市で展開する提案型企画住宅も、従来よくあるものではなく特徴的なものを展開しています。
価格面、色使い、デザインなど様々なバリエーションから効率よく選択していただけます。

最近では、「デザインコンクリートといえばつづく」と特徴を打ち出しながら高山市内で地域展開しています。それにより、店舗などの仕事も増えてきています。
お客様の好きな雰囲気や趣味などに合わせて、提案型の新築住宅における家づくりを行っています。
ご家族が求めるイメージを汲み取りながら提案
Qハード面の勧め方は?
気密性・断熱性といった性能面については、固定化した数値での提案はあまりせず、
ご予算やお客様の意向に、寄り添った提案を行っています。
例えば断熱材にしても、グラスウールやセルロイドファイバーなどの材質について、
メリットとデメリットをしっかりとお伝えし、選んでいただくスタイルを取っています。
岐阜県内、特に高山市内は、冬場は寒く、夏は暑い地域なので、断熱性能やサッシなどで調整しながら快適性についても追及しています。
つづくが展開するショールームの世界観
Qオフィス兼ショールームについて
海外の住宅を見ると、従来の日本家屋に違和感を覚えることがあります。どこにでもある既製品できれいに作るのは不自然に感じます。
海外の住宅は、塗り壁などを駆使してあり、少し汚れても味わい深くなりますよね。
弊社では、暮らすほどに愛着が増すような家づくりを目指しています。
昨年(2021年)オープンしたショールームでは、それぞれのスタイルにゾーニングされた、体感型ショールームです。ジャパニーズモダン、ブルックリン、ニューヨーク、ノルディックモダンなど、それぞれのイメージや質感、雰囲気を体感でき、家づくり、特に新築時のサンプルとして活用できると思います。

家づくり(新築)を検討している方々へ
Q一言メッセージをお願いします
家を買う、新築する、リノベーションするという行動が目的ではなく、
家に住んで家族との時間を紡いでいくことが大切かと思います。
家は、暮らしの箱であると考えます。
自分らしい家を建てることをお勧めしながら、弊社らしく提案をしています。
ぜひお気軽にショールームへお越しください。
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